メニュー

ふるえ

日常生活の中で、ふとした時に手が細かく動いたり、声が震えたりする「ふるえ」の症状に不安を感じたことはありませんか。お茶を飲む時に湯呑みがカタカタと鳴る、人前で文字を書こうとするとペン先が動いてしまう、といった経験は、多くの方が「年を重ねたせいかな」あるいは「緊張しているだけだろう」と見過ごしてしまいがちです。しかし、ふるえは脳や神経からの重要なサインである場合が少なくありません。青森市緑2丁目にある当院、青森すずき脳神経内科クリニックでは、日本神経学会 脳神経内科専門医として、こうした「どこに相談したらよいかわからない症状」の原因を先進的な設備を用いて丁寧に解明します。患者さんの不安に寄り添い、確かな医療と丁寧な説明を通じて、再び安心して毎日を過ごせるようお手伝いをさせていただきます。

ふるえの原因

ふるえは医学的には「振戦」と呼ばれ、自分の意思とは無関係に筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで起こる規則的な動きを指します。ふるえが起こる原因は多岐にわたり、一時的なものから、継続的な治療が必要な病気が隠れているものまでさまざまです。まずはどのような背景でふるえが生じるのか、代表的な原因を知ることが大切です。

生理的な要因によるもの

健康な人でも、特定の状況下ではふるえが生じることがあります。これは生理的振戦と呼ばれ、体調や環境の変化に対する正常な反応の一部である場合が多いです。例えば、以下のようなケースが挙げられます。

  • 極度の緊張や恐怖を感じたとき
  • 激しい運動をした後の筋肉の疲労
  • 寒さで体が震えるとき
  • 過度なカフェインの摂取
  • 睡眠不足や過労による自律神経の乱れ

特定の薬剤や嗜好品の影響

普段服用しているお薬や、摂取している物質が原因でふるえが引き起こされることもあります。これを薬剤性振戦と呼びます。喘息の治療薬、抗うつ薬、胃腸薬の一部など、脳や神経に作用する成分が影響することがあります。また、アルコールの過剰摂取や、逆にお酒が切れた時の離脱症状として強いふるえが出ることも広く知られています。お薬手帳を確認することで、原因の特定につながるケースも少なくありません。

精神的なストレスや心理的要因

精神的なショックや強いストレスが原因で、体にふるえが現れることがあります。これは心因性振戦と呼ばれ、特定の状況で症状が強まったり、注意をそらすと軽減したりするのが特徴です。体の病気がないかを確認した上で、心のケアを含めた総合的な視点が必要となります。当院では患者さんの背景にあるお悩みにも耳を傾け、多角的な診察を心がけています。

ふるえによって引き起こされる病気

ふるえが続く場合、そこには脳や神経の病気が隠れている可能性があります。原因となる疾患によって、ふるえの出方やタイミング(安静にしている時か、動かそうとした時かなど)が異なります。脳神経内科専門医による的確な診断が非常に重要です。

本態性振戦

ふるえの原因として最も頻度が高い病気です。「本態性」とは「原因がはっきりしない」という意味ですが、特定の動作をしようとした時に手が細かくふるえるのが特徴です。コップを持とうとする、箸を動かす、文字を書くといった動作で症状が目立ちます。加齢とともに増える傾向にありますが、若い世代でも発症することがあり、遺伝的な要素が関連することもあります。命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質を大きく左右します。

パーキンソン病

パーキンソン病は、脳内のドーパミンという物質が減少することで起こる進行性の神経疾患です。この病気によるふるえの最大の特徴は、何もせずにじっとしている時に手がふるえる「安静時振戦」です。指先で丸薬を丸めるような動きをすることもあります。ふるえ以外にも、動作がゆっくりになる、筋肉が硬くなる、転びやすくなるといった症状が伴います。当院ではパーキンソン病などの神経変性疾患の診療に力を入れており、早期発見と適切な管理を目指しています。

詳細については「パーキンソン病」のページを参照してください。

甲状腺機能亢進症

首にある甲状腺という器官の働きが過剰になり、甲状腺ホルモンが多く分泌されすぎることで起こる病気です(バセドウ病など)。新陳代謝が異常に高まるため、指先が細かくふるえるようになります。ふるえ以外にも、動悸、体重減少、汗をかきやすい、イライラするといった全身症状が現れるのが特徴です。内科的な血液検査で診断が可能です。

小脳疾患や脳卒中の後遺症

体の動きをコントロールする「小脳」という部分に障害が起きると、意図した場所に手を動かそうとする際に、目的地に近づくほどふるえが激しくなることがあります(企図振戦)。脳梗塞や脳出血、あるいは小脳変性症といった病気が背景にある場合があります。急にふるえが出た、あるいは言葉のもつれや歩行のふらつきを伴う場合は、早急な検査が必要です。

詳細については「ふらつき、めまい・しびれ、神経症状」のページを参照してください。

ふるえの処置や治療法

ふるえの治療において最も大切なのは「何が原因でふるえているのか」を正しく見極めることです。当院では、患者さんのお話を詳しく伺う問診と、専門的な身体診察、そして充実した医療設備を活用して治療方針を決定します。

1.5T MRIによる精密な評価

当院には、1.5T MRIが完備されています。脳の構造を詳しく画像化することで、脳梗塞の跡や腫瘍の有無、小脳の萎縮、特定の神経疾患特有の変化などを確認できます。脳神経内科専門医の視点で画像を解析し、ふるえの背景に隠れた重大な病気を見逃さないよう努めています。視覚的な説明を行うことで、患者さんにもご自身の状態を納得していただけるよう努めています。

詳細については「脳卒中予防、MRI検査を含めた脳・神経疾患の評価」のページを参照してください。

薬物療法

原因疾患に合わせたお薬の調整を行います。主な治療薬は以下の通りです。

  • 本態性振戦・・交感神経の働きを抑えるベータ遮断薬などが有効です。
  • パーキンソン病・・不足しているドーパミンを補うL-ドパ製剤や、ドーパミンの受容体を刺激するお薬を使用します。
  • 甲状腺疾患・・甲状腺ホルモンの合成を抑えるお薬を用います。
  • 薬剤性振戦・・原因となっている薬剤の中止や変更を検討します。

ボツリヌス療法

当院の医師は、ボツリヌス毒素製剤施注資格を有しています。特定の部位(手や首など)に強いふるえや筋肉の異常な緊張がある場合、ボツリヌス菌が作る天然のタンパク質を有効成分とするお薬を局所に注射することで、筋肉の過剰な動きを和らげる治療が検討されることもあります。内服薬で十分な改善が得られない場合の選択肢の一つとなります。

生活習慣の改善とアドバイス

お薬以外にも、日常生活の工夫でふるえによる不便を軽減できることがあります。カフェインやアルコールの摂取を控える、十分な睡眠をとるといった基本的な体調管理のアドバイスに加え、ふるえにくい食器の選び方や、重りを利用した動作の安定など、患者さんの生活に即した具体的な助言を行っています。患者さんに寄り添う診療を大切にする当院では、こうした細かな困りごとについても一緒に解決策を考えていきます。

ふるえについてのよくある質問

Q1. 手がふるえるのは年のせいだと思って諦めるしかないでしょうか?

A1. いいえ、そうとは限りません。加齢による生理的なふるえもありますが、本態性振戦やパーキンソン病のように、適切なお薬で症状を軽くできる病気が隠れていることが多いです。諦める前に、まずは専門的な診察を受けることをおすすめします。

Q2. お酒を飲むとふるえが止まるのですが、放っておいても大丈夫ですか?

A2. 本態性振戦では一時的にお酒でふるえが止まることがありますが、これは根本的な解決にはなりません。むしろ、アルコールの摂取量が増えて健康を害したり、お酒が切れた時にふるえがひどくなったりする恐れがあります。早めに医療機関へご相談ください。

Q3. 脳神経内科を受診するのは少しハードルが高いと感じます。どのような時に受診すべきですか?

A3. 「箸が使いにくい」「字が書きにくい」「家族に震えを指摘された」など、少しでも生活に不便を感じた時が受診のタイミングです。重大な病気の初期症状である可能性も考え、不安を安心に変えるために気軽な気持ちでご来院ください。当院は「どこに相談したらよいかわからない症状」を歓迎しています。

Q4. 検査は痛いものが多いのでしょうか?

A4. ふるえの診断のための主な検査は、医師による問診と診察、血液検査、そしてMRI検査です。MRIはベッドに横になっているだけで痛みはありません。リラックスして受けていただけるようスタッフがサポートいたしますのでご安心ください。

Q5. ストレスで手がふるえることはありますか?

A5. はい、あります。精神的な緊張や強いストレスによって自律神経が刺激され、ふるえが出ることがあります。ただし、ストレスだと思い込んでいたら実は別の病気が原因だったということもあります。まずは体と脳の健康状態を確認することが大切です。

院長より

ふるえの症状を持つ患者さんは、「恥ずかしい」「人前で見られたくない」という思いから、受診をためらってしまうことが少なくありません。しかし、そのふるえの原因を正しく突き止めることで、多くの場合、症状を和らげたり進行を抑えたりすることが可能です。私たち青森すずき脳神経内科クリニックでは、日本神経学会 脳神経内科専門医としての知見を活かし、患者さんお一人おひとりの症状に向き合います。

皆さんの「安心と元気」をお届けしたいと考えております。どんなに些細なふるえでも構いません。まずは一度、私たちにお話を聞かせてください。丁寧な説明と、やさしい雰囲気で、皆さんの受診をお待ちしております。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME